地方・田舎の小さなお店向け、初めてのキャッシュレス決済導入ならまずはコレ

キャッシュレス

キャッシュレス決済を始めてみたいと思っている、地方・田舎の小規模店舗さん。

家族経営などでやっておられるお店は、新しいことを始めようにも、そもそもそのための情報を得る機会に乏しかったりもしますよね。

地方は都会への人口流出で人的リソースが限定されていたり、高齢者の比率が高いためか、特にIT・ICT関連が弱点になりがちです。スマホを持っていないという方もまだまだ居られます。

そしていざ調べようとしても、今度は多すぎる情報に行き当たり悩みます

色々なサービスを比較・精査出来ればいいのですが、それを個人でやるのはなかなか大変。まして、普段からネット利用に慣れていないと負担も大きいですよね。

そんな、ネットはちょっと苦手だけど……という方々にも参考にして頂けることを目指し、当ブログではなるべく要点を絞って、簡潔にまとめるように気を付けています。

小さなお店、初めてのキャッシュレス決済導入ならPayPayから

地方・田舎の小さなお店がはじめてキャッシュレス決済を試してみたいなら、まずはPayPayから始めてみるのが良いと思います。

ソフトバンクとヤフーが設立した「PayPay株式会社」のキャッシュレス決済サービスですね。使っている方もだいぶ増えたので、聞いたことがある方も多いと思います 。

利用者(お客さん)はスマホ一つで手軽に支払いが出来ます。

QRコードを利用するタイプのキャッシュレス決済の中では利用率NO.1で、現在は頭一つ抜けた存在感を示しています。

特に地方の小規模な店舗ではその傾向が顕著で、実際私の住む国東市でもPayPayだけ入れているお店も良く見かけます。

利用者が多いということは、PayPayだけでも入れておけば、ある程度幅広いお客さんのキャッシュレス需要に対応できそうですね。

PayPayから始めるキャッシュレス決済のメリット

PayPayを導入することでお店側にはどんなメリットがあるでしょうか。順番に見ていきましょう。

コストがゼロなので気軽に導入できる

※1 ユーザーが読み取る支払いのみ対象です。2021年9月30日まで無料といたします。

※2 ジャパンネット銀行の場合のみです。その他金融機関の場合は2020年6月30日まで無料です。2020年7月以降、入金サイクルが当月末締め(月1回の入金)の場合は無料、累計決済金額1万円以上で都度入金とする場合は105円(税込)の手数料が発生します。

PayPay公式より

小さなお店のPayPayは基本的にそのお店専用のQRコードを置くだけなので、高価な決済端末等の費用が掛かりません(初期導入費用0円)。

決済ごとにかかる手数料に関しても 2021年9月30日 までは0円となっています(決済システム利用料0円)。

通常、クレジットカードや電子マネーの場合最低でも3.24%~となっていますので、期間限定とはいえ破格の条件ではないでしょうか。

入金の手数料も2020年6月30日まで無料となっていますし、ジャパンネット銀行の口座さえ作ってしまえばその後もずっと無料で使えるそうです(入金手数料0円)。

また、入金サイクルが月一回で問題ないのであれば、そのまま既存の口座を使い続けても手数料は0円です。

オペレーションが簡単

小さなお店のPayPayは、そのお店専用のQRコードをレジのそばに置くだけで設置完了です。

支払いはお客さまが自分でスマホを操作して、お店側はその支払い完了画面を確認するだけ

※レジがある場合、レジ操作でPayPayで支払ったことが分かるような設定は必要となります。

複雑な機械などを操作する必要がないので、学習コストなどもほぼ0です。

入金も早いので負担になりにくい?(1万円以下だと1月かかる場合も)

PayPay公式より

まず一番有利な条件は、ジャパンネット銀行を利用することになります。

その場合、決済金額に関わらず毎日締めの、翌日入金を選ぶことが出来ます。

ジャパンネット銀行を使い月末締めを選択することもできますが、特に理由が無ければ毎日締めを選んでおいた方が高額決済が来ても安心かと思います。

ジャパンネット銀行以外の金融機関では、累計決済額が1万円を超えた場合のみその日締め、翌々営業日に入金というフローになります。

ただ、この条件で手数料0円が適用されるのは2020年6月30日までで、それ以降は入金ごとに105円が引かれてしまうようですね。

また、ジャパンネット銀行は毎日締めの翌日入金とはいえ、3万円未満の入出金を行う場合は月の1回目以外は手数料が165円かかってしまいます。

月末締めを選択した場合は変わらず入金手数料0円で使い続けられますので、取引額が短いスパンで3万円を超えそうでないなら、当面はジャパンネット銀行の口座を作る必要は無いかもしれません。

お試しで既存口座からはじめてみて、状況次第で良いなと思ったらジャパンネット銀行口座開設してみるくらいでいいかもですね。

キャンペーンや消費者還元事業でユーザーへのメリットがある。

2019年10月から始まった経済産業省によるキャッシュレス・ポイント還元事業。

街中で5%還元の赤いポスターを見かけた方も多いのではないでしょうか。

期間は残念ながら今年の6月いっぱいまでとなり今からの申し込みは厳しいですが、還元の恩恵を受けた方、これがきっかけでキャッシュレスの支払いを始めた・増やした方も多いようです。

PayPay公式:プレスりリリースより

還元事業や、PayPayのキャンペーンでユーザー数増加が加速したことが良く分かると思います。

いつもどこかでわくわくペイペイの還元と合わせれば10~20%位の還元を受けられる機会が多かったですね。消費税増税分よりも還元額の方が高く、うまく使いこなせたユーザーにとってはお得だったと思います。

リアルでもネットでも集客の大事なポイントは顧客(ユーザー)にメリットを提供することといわれています。

店側のコストが極小で済むなら、出来るだけお客さんにとってもお得なようにしてあげることは、少なくともマイナスにはならないかなと思います。

PayPayを導入するデメリット・注意点

では、PayPayのデメリット・注意点はどうでしょうか。思いつく範囲であげてみたいと思います。

ソフトバンクの影響

私見ですが、過去の携帯商戦などを見ると全幅の信頼は置きにくいイメージはあります。

シェアの奪い合いのための高額キャッシュバックなどが過熱て、一般ユーザーの用料が高止まりしたり、高額な解約料による囲い込みなどが原因ですね。まぁ、これはソフトバンクだけが悪いわけではありませんが、長い目で見ると良いことばかりではないやり方だと思ってます。

現状の各社のキャッシュレスの還元キャンペーンも、条件などが複雑でわかりにくいものも多く、ユーザー置いてきぼりになっている側面が無いとは言えないと思います。キャッシュレス導入を見送っている方の中には、そんな状況を冷めた目で見ている方も多いのではないでしょうか。

PayPayはクレジットカードと紐づけしての使用もできますが、実質Yahoo! JAPANカード以外はあまり意味が無かったりします。こういった点ではメルペイに買収されたOrigamiPayなどの方が、初心者にとっても使いやすくわかりやすいアプリだったと思ってます。

また、キャッシュレス過渡期で仕方ない部分もあるとは思いますが、昨年10月の『 PayPay感謝デー』 の障害は、その前年の『100億円あげちゃうキャンペーン』でも同じような障害が発生していたことを思えば残念なニュースでした。

キャッシュレスもポイント還元でお得なのはもちろん有難いのですが、ユーザーにとってわかりやすく、使いやすく、安全で、長い目で見ても便利でお得なシステムになっていって欲しいですね。

無料期間が終わった後の手数料率が明示されてない。

小さなお店のPayPay(ユーザーが読み取る方式)では、決済手数料は2021年9月30日まで無料ですが、その後の手数料率については現状ではわかりません

公式では「決まり次第、告知します」となっていますが、それがいつになるかも不明です。

PayPayの馬場副社長によると「悪いようにはしない」とのことですが、何かしらの方法で収益を得なければサービスは続けられませんよね。それがどういった形でお店に影響してくるかわからないというのは今後の懸念材料になりそうです。

対策としては、メルペイなどの比較的手数料率が比較的低め(1.5%)のサービスと併用しておき、PayPayの負担が大きくなった場合はPayPayを切り捨てることなどが考えられますね。

国の支援事業もあってキャッシュレス決済比率は伸びつつありますが、そうやってせっかくキャッシュレス決済を導入した小規模店舗が、事業が終わった後に手数料率の負担からキャッシュレス決済から続々撤退なんてことにならないよう、経産省もしっかり対策していって欲しいところです。

やめたくなったらいつでも無料でやめられる。

これはデメリットではありませんが、実際に使ってみてデメリットを感じた時の対策として。

Q.解約時に違約金等はかかりますか?

A.契約期間にかかわらず、解約にあたり費用は発生しません。

PayPay公式:よくある質問 より

PayPayは現時点で解約金などを設定していませんので、いつでもやめることが出来ます。

実際に解約された方とお話しする機会もありましたが、特に何も問題なく解約できたようです。

PayPayには携帯やネット回線の契約のような解約金、複雑な契約での囲い込みはありませんので、まずは自分も一度使ってみて、使い心地やお得かどうかを試してみると良いかもですね。

PayPayの導入方法

では、実際にPayPayをお店に導入する場合はどうすれば良いでしょうか。

申込方法としては電話でコールセンターとやり取りする方法と、ネットの申込フォームを使う2通りの方法があります。

ただ、電話での申込は私も立ち会ったことがありますが、屋号や名前等の漢字のやりとり・コールセンター側の説明ノルマなどがあるようで、あまりスムーズにいくケースばかりではないかもしれません。

このブログを見ているということはスマートホンやタブレット、パソコン等があると思いますので、基本的には ネットの申込フォーム を使っての申込お勧めします。

以下、このブログで説明するのもネットでの申込になります。

PayPay公式:導入の流れ より

大きな流れは上のようになります。これについては公式の説明が非常にわかりやすくまとまっているので、基本的に公式を参照していただければ良いと思います。

必要なのは個人事業主(法人以外)の場合、メールアドレスと免許証・保険証などの身分証、あとは入金用の銀行口座だけです。この辺は先に手元に準備しておくといいでしょう。

なお、銀行口座の名義は事業者本人か屋号と一致する必要があるようです。

審査用の情報はお店の情報(屋号・事業所住所・事業開始年月日など)になります。

事業開始年月日などは正確に覚えていない方もおられると思いますが、結構大ざっぱに入れて申請しても割と何とかなる印象でした。訂正が必要な場合はPayPay側からメールが届きますので、それに沿って訂正・返信すれば大丈夫です。

申請が終わると審査結果は数日でメールが送られてきます。

この時、メールからアカウントの初期設定ができるようになっていて、初期設定が終わるとキットの到着を待たずにPayPayでの決済を始められますよ。

キットは一週間ほどで届きますので、急がなくても大丈夫だと思いますけどね。

オススメはキットが届いてから同梱の手順書をみながら初期設定・1円決済(テスト決済)をして使い方を確かめ、公式のキットに入っているQRコードを設置。

PayPayの導入はこれだけで終わりです!

PayPayの導入はどんな効果がある?

これは私の把握している国東市近辺での話になります。

キャッシュレス・消費者還元事業が始まってもしばらくはそう大きな動きはありませんでした。

導入したお店の声

  • 一日に数回、使う人がいる程度。
  • はじめて使ってみたお客さんも(お互いにワタワタしながらもなんとかできた)。
  • 新しいお客さんが来るというよりは、今までのお客さんが使いだしたようだ。
  • 市外から来た若いお客さんが「あ、ペイペイ使えるんですね」と使ってく。

のような感想を導入したお店の方から聞いていました。

本格的に利用者が増え始めたのは2019年10月以降だったように思います。

最近では実際に決済に使われている場面も良く目にしますし、売上全体の中での比率も高まってきているようですよ。

ただ、お店のサービスや商品などの中身の方が大事ですので、これ単体に過度な期待はせずとも、お客さんがちょっと得するオマケ程度に考えてお試しで使ってみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

以上、小さなお店のPayPay導入のメリット・デメリット・導入方法の解説でした。

導入・運用のコストがゼロ(決済手数料0円は 2021年の9月30日 まで)

オペレーション(操作)が簡単なので学習コストもほとんどゼロ

キャンペーンや還元事業ではお客さんへのメリットがある=集客にもつながる

使ってみてデメリットを感じても、いつでも無料で解約できるので安心

利用者数が多く、特に地方ではこれ一つでもカバーできる割合が高い

メリットとして一番大きいのは2021年の9月30日まで手数料が無料で使える点ですね。

利用者数、利用可能店舗が地方で多いことや、キャンペーンの効果等も見逃せないポイントです。

地方・田舎の小さなお店が出来るだけコストを抑えてキャッシュレス決済を始めるなら、まずはPayPayを試してみると良いでしょう。

いかがでしたでしょうか?

この記事があなたのお店のキャッシュレス決済導入を判断する検討材料の一助になれば幸いです。

ではでは。

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